いつか起業したいという夢を持つことのメリット
いつか起業したいという夢を持つ人は、どれぐらいいるのだろう。
もちろん、起業にもいろいろなレベルがある。
- 専業主婦の方が趣味の手芸で、簡単なネットショップを開設する。趣味でコレクションしているグッズだけど、安く大量入手できる分をヤフオクで出品している
- AllAboutに多くの記事がある週末起業
例:http://allabout.co.jp/career/entrepreneur/closeup/CU20031201/index.htm
(AllAboutの起業・独立開業は旧ガイドの藤井孝一氏の影響で週末起業の情報に偏っている) - 自分一人でやるフリーランス
- 数名規模のスモールビジネス
- 上場は遠いが、拡大を続ける中小企業
- ベンチャーキャピタルからリスクマネーを引き出し、一気に株式上場を目指すベンチャー
上記でいうと1. 2. は副業とも呼ばれるものである。また、ビジネスの規模に応じて成長していくのも自然な形で、どこへ進むことを目指しているかも起業家によってバラバラであると思う。
ただ、一番多いのは上記の1.未満、つまり何もしていないけど、いつか起業したいという夢を持っている状態ではないだろうか。私も、そうだ。目指すのは上記の4.以上であるが、今は1.未満。
私は学生時代から起業したいと思っていて、当時「いずれ起業したいって考えている」と言って、「最初はそういう人多いけど、みんな諦めるんだ」って半ば笑われたこともあり、このやり取りは、もう10年以上も前のことだけど、なぜか鮮明に覚えている。
いつか起業したいという夢を持つことのデメリットは、多分、そんなに多くない。1つは前述の嘲笑だが、それは、まあ理解できるし、鈍感力でやり過ごせばいい。もう1つは、会社員をやっていて、「コイツは一生勤め上げるつもりがない」と会社上層部や同僚に思われて、出世や待遇で不利益を蒙ることだ。こいつへの対抗策は不利益を与えて去られたらモッタイナイという良い評価をキープすることだろうか。デメリットはあと1つだけあるような気がするが、これは最後に回そう。
一方、メリットの方が大きいだろう。一番大きいのが、モチベーション。仕事上で理不尽に辛いことがあっても、修行だと思えば苦にならない。自分自身を成長させたいという願望を持って、お金を貰って勉強できるなんてハッピーという精神状態を維持できるのは、私の場合は「起業の夢」があればこそだ。
成長がモチベーションなので、苦しい仕事でも耐えられるし、成果もその分出やすい。仮に同等の結果しか出なくても、上司というのは、苦労しそうな仕事は人に押し付け簡単な仕事で成果を出す人間よりも、苦労しそうな仕事にもチャレンジして失敗しつつも結果も出して、チームの仕事の幅を広げていく人間の方が評価が高いものだ。
他にも、社内のいろいろ問題において、常に経営的な観点でモノを考える癖がついてくる。結果的に、自己中心的じゃなく、自分のチームだけじゃなく、会社全体の視点で考えている人間が出来上がる。上司にも経営陣にも改善を働きかけるし、結果としてアピールになり、早く昇進することもあるかもしれない。
また、会社の外に出ても、プライベートな時間の、テレビ・読書・Web閲覧などでも、情報収集する量は多くなるし、本気度も高い。
いかがだろう。そう、こうして私は「いつか起業」と思いつつ、このブログを始めたのだが、今すぐに起業しようとは思っていない。むしろ、あと20年ぐらい、転職もせずに会社勤めを続けるという選択肢も、ありと考えている。
ただ、ここでは、起業に役立つ情報を集めて書いて行きたいと思っているし、もしできれば同じような思いを持った方はもちろん、すでに起業へと踏み出した方と出会いたいと考えている。
ここで最後に「いずれ起業」のデメリットの残りについて。それはオーバーワークだ。モチベーションが維持できるから、健康や家庭を省みず、ついつい仕事人間になってしまう。人間、健康第一、家庭がある方は家庭も大事。いざ起業して月々の固定費が発生しだしたら、正にタイムイズマネーだが、起業ポルノの段階では、無理は禁物。ここは、自戒の意味もこめて。
2008.06.08 カテゴリ名変更(RSSリーダ購読されている方、ゴミフィード申し訳ありません)