新ビジネス案No.02 カーコンシェルジュ
個人的にはボツネタだけど、どこかで使えそうなビジネスアイディアの第2弾は、仮称「カーコンシェルジュ(carconcierge.jp)」だ。
これは、このまま使うとスペルがややこしいので、ドメイン名を覚えて貰うのには不向きだが、今時は検索エンジン経由でのアクセスになるだろうから、このままでも大丈夫かもしれない。*1
コンシェルジュはホテルのロビーにいてチケット手配とかをしてくれる人のこと。そして、カーコンシェルジュの基本のビジネスモデルは「ウェブ予約制の、拠点預かり型の自動車整備業の斡旋/仲介」。
郊外型のショッピングセンターや、パチンコ/スロット店で車を預かり、持ち主がショッピングや遊戯(?)をしている間に、整備工場まで車を回して、車検であったり、オイル交換、タイヤ交換、洗車や室内清掃などの自動車整備サービスをする。
車の回送は、代行運転業者*2と提携できるといいのだが、ここは輸送業法の壁があるかもしれず、上手く低コストでやる方法を見つける必要はある。
整備工場は基本的には自前で持つのではなくて、Webや携帯からの予約による受注・回送業務までを行い、標準化したサービスを委託できる先を探す。広告は全国規模になればネット広告も出すが、まずは車を預かるうポイントとなる協力店舗の店頭でのビラ配り。
このビジネスの面白いところは、以下の通り。
- 時流に乗っている。ガソリンスタンドがどんどん廃業もしくはセルフ化をしており、自動車整備業のライバルが減っている。地方では高齢化が激しく冬タイヤへの交換とかが自力では厳しい年配者も増えているし、一方で二極化で所得が増加している富裕層にとっては多少高くとも時間が節約できれば利用したいと思う人もいると思う。
- オイル交換、タイヤ交換、洗車であれば、ちょっと習熟すれば車大好きのバイトでも戦力になる*3
- 田舎であればただ同然の土地はいっぱいあるので、斡旋先の整備業をフランチャイズで全国展開しても面白いだろう。あと、これには廃業したガソリンスタンドを居抜きで安くで借りれるはず。(廃ガソリンスタンドは、タンク設備の廃棄が困難である上に土壌汚染の可能性もあり、田舎だと設備の処分費用が不動産価値を上回っているので野ざらしになる)
- 車を引き取る場所としての、ショッピングセンターやパチンコ店側にも顧客の滞在時間が延びるというメリットがあり、協力して貰える可能性が高い。
- 自動車整備は明朗会計が少ない。事前に値段を確認して予約できるということに安心感を持つ人もいるかもしれない。
- 車という住宅の次に高額な商品の周辺には、いろいろなマネーが動いている。中古車販売や下取り、タイヤやカーナビなどのパーツ販売、自動車保険、カーローンなど、周辺ビジネスが収益を生む可能性も極めて高い。
- 成功すれば、カーコンビニ倶楽部/ヤマト車検を運営する翼システムへのバイアウトが狙えるかも。
弱点は
- 愛車から目を離すのを嫌がる人も多い。
- 事故やキズなどのトラブルへの対策が大変そう。
- オートバックスや新車ディーラーなどの大資本の整備業者と対抗していく競争力をどう維持するか。(新車ディーラーとは、どこか大手と提携できると一番いい)
- カーコン(c)は、カーコンビニ倶楽部/翼システムの登録商標。紛らわしいので、名前はもう少し考えた方がいいかも。
- 私がやらないのは、車への愛着が深い人をいっぱい知っている一方で、私自身にはそこまでの愛着がないから。
あともう1つ、この仕組み自体に最大の弱点があるのだが、これは、いつかまた別の話として独立したエントリーで解説したいと思う。
ただ、このビジネス案は上手く回れば成功する可能性も高いと思うし、1つのエリアで収益事業としての見通しが立てば、他のエリア(都道府県)への展開に向けてベンチャーキャピタルを呼び込めるような事業になる可能性もあると思う。車&IT大好きの地方での起業志望の方、いかがだろう?
(ちなみに冬季のタイヤ交換の収益を考えると、エリア的には雪国からの起業の方が明らかに有利なはず)
ビジネスアイディア・ビジネスプラン関連のブログエントリー/トラックバック先
- http://www.fasio.biz/blog/2008/03/post_76.html:Title
- http://satoshi.blogs.com/life/2008/02/post-1.html:Title
- http://www.37da.jp/archives/51199547.html:Title
- http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50034456.html:Title
- http://www.kumagai.com/?eid=279:Title
- http://d.hatena.ne.jp/T-norf/20080304/RealSNS:Title
*1:難解なドメイン名の話題で必ず思い出す話として、数台以上のホストがあって個々のホスト名を決めるのが面倒な場合、よく関連するシリーズ的なホスト名つけることがあり、ありがちな例としては星座・地名であったりするのだが、とある部署ではF1ドライバーの名前をホスト名につけていたところ、「セナ」とかはいいんだけど、「シューマッハ」というホストは綴りが難しすぎて全然アクセスできなくなったという笑い話がある。ちなみに正しい綴りはschumacher
*2:田舎では一般的な、飲酒した帰りに自分の車を運転して家まで連れて帰ってくれる、タクシーの亜流のような運輸サービス業
*3:車の整備が学べて、自分の愛車整備にピットが夜間タダで使えるという特典だけでバイトは集まるはず。田舎は本当に景気が悪いので、ここの労働力は従来は非セルフのガソリンスタンド勤務していた層を中心に安く集まると思う