モンティ・ホール問題とかベイズ推定とか
藤沢数希氏の金融日記にあった、「トレーダーの適性テスト #1」。こちらの回答が公開され、コメント欄が荒れ気味なので、何かコメントを書こうと思ったのだけど、長くなりそうなのでトラックバックを送りつつエントリーを書いてみることにした。
以前にその数学が戦略を決めるという本の書評がてら書いたが、個人的にベイズ推定に興味があるのと、そもそも計算してギャンブルに勝つことが好きな性分なので、こういう確率の話は大好きだ。
というわけで、まず以下に問題と回答を引用する。
続きを読む米国経済と流動性トラップ
クルーグマンがケインズ的な大規模な財政出動を提案し、バーナンキのFRBは1ヶ月5000億ドルベースでドルの供給を続け、FRBの総資産は約2.25兆ドルに達している。
クルーグマンのブログに「Macro policy in a liquidity trap (wonkish)」というタイトル*1の記事*2があり、米国経済が流動性トラップに捕まっているのは間違いないというのが、クルーグマンやバーナンキの認識だろう。世界景気の先行きは相当厳しいと予想されるので、実生活的には大変になりそうだけど、知的好奇心の面では、日本の失われた10年に相当する議論が再度盛り上がりそうな予感で面白い。
*1:Macro policy in a liquidity trapというタイトルはゴールドマン・サックスのレポートの題名から頂いたらしい
*2:末尾参考エントリーに和訳あり
目先の利益と信用/ヨドバシで買った防水Xacti
先日、ヨドバシカメラで三洋のXacti (ザクティ)の防水モデルを買った。Xactiについてはご存知の方も多いと思うけど、ちょっと大きめのデジカメっぽい機械*1で、録画メディアはSDカード(SDHC)専用というビデオカメラ。こんな楽しそうなオモチャがこれを書いている時点ではAmazonで31,233円(特定色限定?)で売ってたりするし、おすすめに出てくる8GB SDカードも1,680円*2というのだから、リニアなDVテープとか、低容量のDVDカムが廃れて、今後のビデオカメラではメモリメディアが主流になるというのも、ドラッカーの言う「すでに起った未来」だと思う。
私は基本的にズボラなので、小型軽量(電池込み258g)というところより、SDカードに撮りためてPCにコピーして、PC上でファイル名や作成日から簡単見ることができるという使い方に惹かれた。テープから毎回PCへキャプチャーするのも、テープとかDVDでマメに整理するのも、どっちも性格的に厳しいなぁと。
あとはまあ、ネットにアップしてやり取りしたり、たまにDVDに焼ければいいかなという程度なので、HD画質(ハイビジョン)もいらないだろうという考えだ。といっても自宅のテレビはまだアナログだし、当然ながらブルーレイもなければ、HD編集する気が湧くような高スペックPCもないので、これは負け惜しみか。
というわけでHDモデルはやめたのだけど、ただ、ちょっと下心もあって、防水モデルにしてみた。って、前置きが長くなったので、下心の解説は最後に回そう。本題は、起業志望のマネージャとして、このXactiを買ったときのヨドバシカメラさんの対応から感じた、目先の利益と、信用のお話。
*1:デジカメっぽい機械っていうか、フラッシュもついていてデジカメ兼ビデオカメラ。電器屋ではデジカメ売場にあることが多いと思う。
*2:記録メディアのSDカードはもちろん必要なんだけど、このXactiというカメラは自立しない形状なので、小さいものでいいので三脚も買うのがオススメだと思う
恐るべきバーナンキ砲/FRB資産2兆ドル越え
前回エントリーで、日銀のバランスシートに言及したので、FRBのバランスシートも見てみたら、驚き。いつの間にかFRBの総資産が従来の倍以上の2兆ドルに膨らんでいる。これって、怪しいコピペ都市伝説になっている日銀砲*1なんかよりも数倍強力なバーナンキ砲が炸裂していると考えていいと思う。
そして言い換えると、分裂勘違い君が凄い長文で解説したリフレ政策(量的緩和)を米国が強力に断行しているとも言えるだろう。
・FRBの最新バランスシート(執筆時点ではOctober 30, 2008を参照)
続きを読む分裂勘違い君の「お金を刷りまくり政策」の日銀がおかしい点
fromdusktildawn氏に恨みがあるわけでは全くないのだけど、人気者なので、つい細かなところにもツッコミを入れたくなってしまう。
(会計問題なので、AntiSeptic氏のエントリーに先を越されたかなと思ったけど、違うポイントだった。)
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